ようやっと「ライブマン」を最終話まで見終える。

この昭和最後のスーパー戦隊の悪の首領は、シリーズ通じても珍しい普通の人間である。
自らに若返りの手術を施しているので、完全に生身の人間とは言いきれないまでも。

一瞬たりとは言え、洗脳光線で地球人類の頂点に立った首領でもある。

最後はライブマンに破れ、基地の爆発する音を、腹心のアンドロイドから、

「あれは花火です、人間たちがビアス様をお祝いしているのです」

と言われて、それを信じながら逝く。

自分の心の中では地球支配を達成できたのだから、他の悪の首領たちよりよほど幸福だったというべきか。

ライブマンたちさえ勝利の凱歌をあげることもならず、彼の妄執の前に立ちすくむことしかできなかったのである。

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