つーか無類力士うざったてー。
2006年2月2日 読書
去年、朝青龍の7場所連続優勝が未曾有の快挙と話題になったわけだけど、それに匹敵する成績を寛政の世にすでにやっていた力士がいる。
特に好角家というわけでなくても、名前は聞いたことがあるだろう。
知っているよね、雷電?
雷電為右衛門。
ちなみに広辞苑にも名前が出ている、3人の力士のひとりだそうな。
あとの二人は常陸山と双葉山。
で、いつか描いてくれないかなぁ、と思っていた「修羅の刻」雷電編。
作者も言っている通り、「史上最強力士」という点からは雷電を描いていないので、ところどころ消化不良。
無人の野を行くがごとくの雷電の土俵人生にも、花頂山、柏戸といった好敵手の抵抗はあって、漫画の題材にはことかかないと思うだけに。
谷風が妙に悟った達人みたいに描かれてるのも、なんだか違和感。
取組前に大鐘を両手で振り回して人々を驚かせてみせ、しかし、このせいで取組では腕に力が入らず小野川に不覚を取る――という逸話(真偽はともかく)を持つ豪傑なんだが。
逆に、当時の相撲取りにしては珍しい教養の持ち主であったはずの雷電のキャラクターにも、いささかの不満が残る。
と、まぁ、ここいらへんは相撲ファンから見た不満。
最後に雷電と仕合う陸奥兵衛の登場がかなり唐突で、キャラが立ってるともいい難いわけだけど、それをのぞけば、雷電の生涯と陸奥をうまくからませてたかと思う。
陸奥に男児が生まれず、「陸奥不在」の一時期、雷電為右衛門は確かに無手で最強の男になった、という描き方にも、「無類力士」への一抹の敬意を見る。
雷電の横綱不免許の謎に、どうせならもっと大胆に踏み込んでくれても良かったかな。
特に好角家というわけでなくても、名前は聞いたことがあるだろう。
知っているよね、雷電?
雷電為右衛門。
ちなみに広辞苑にも名前が出ている、3人の力士のひとりだそうな。
あとの二人は常陸山と双葉山。
で、いつか描いてくれないかなぁ、と思っていた「修羅の刻」雷電編。
作者も言っている通り、「史上最強力士」という点からは雷電を描いていないので、ところどころ消化不良。
無人の野を行くがごとくの雷電の土俵人生にも、花頂山、柏戸といった好敵手の抵抗はあって、漫画の題材にはことかかないと思うだけに。
谷風が妙に悟った達人みたいに描かれてるのも、なんだか違和感。
取組前に大鐘を両手で振り回して人々を驚かせてみせ、しかし、このせいで取組では腕に力が入らず小野川に不覚を取る――という逸話(真偽はともかく)を持つ豪傑なんだが。
逆に、当時の相撲取りにしては珍しい教養の持ち主であったはずの雷電のキャラクターにも、いささかの不満が残る。
と、まぁ、ここいらへんは相撲ファンから見た不満。
最後に雷電と仕合う陸奥兵衛の登場がかなり唐突で、キャラが立ってるともいい難いわけだけど、それをのぞけば、雷電の生涯と陸奥をうまくからませてたかと思う。
陸奥に男児が生まれず、「陸奥不在」の一時期、雷電為右衛門は確かに無手で最強の男になった、という描き方にも、「無類力士」への一抹の敬意を見る。
雷電の横綱不免許の謎に、どうせならもっと大胆に踏み込んでくれても良かったかな。
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