歴史に残る本塁打を打たれた時、投手が口にするせりふは、洋の東西を問わないものらしい。
昨日書いた、「野球は言葉のスポーツ」に出て来るエピソード。

1927年9月30日、ヤンキース対セネタース戦。
ベーブ・ルースの打球は右翼戦いっぱいを飛んでスタンドへ。
これこそが、野球というスポーツが続く限り語り継がれるはずのシーズン60本塁打、やがてマリス、マグワイア、ソーサ、ボンズらに乗り越えられていったとはいえ、史上最も有名な一本であることにかわりはない。

その歴史的一本を打たれたトム・ザクリー投手いわく、

「ファウルだ。ファウルだ」

ともに引退してから、ある式典でザクリーと顔をあわせたルースは、

「この腕っぷしの強い悪党め。お前さんは、まだ、あれがファウルだったというのかね」

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索