「ゴルゴ13」シリーズを読んでいると、たまにゴルゴへの依頼そのものを切り札に使おうとする奴がいる。
お前の狙撃を依頼した、これをキャンセルして欲しかったら言うことを聞け、という具合だ。

なぜかこう言われた方も都合よくゴルゴのことを知っていて、

「あのモンスターが私の命を狙っているのでは、もうおしまいだ」

とやけに諦めが良かったりする。
少しは警備をかためたりする奴はまだいい方で、のんきに窓際で考え込んでいたり、話し込んでいたりして、あっさりゴルゴに狙撃される奴が大半なのは、なぜなのか。

ゴルゴについて多少でも知っているなら、彼が自分への依頼内容を、たとえ親族にでも話したりすれば容赦しないということくらい、わかっているだろうに。
いわんや、標的自身に脅迫目的で教えたりすれば、どうなるかは明白。

誰かから、

「ゴルゴ13にお前の狙撃を依頼した」

とおどされたら、なんとかしてゴルゴにコンタクトして、その事実を密告するのがおすすめ。
自分の利になる情報を持ち込まれれば、横紙破りな接触者にも、ゴルゴはけっこう寛容だったりする。

ちなみに依頼人自身から、

「相手に恐怖心を与えるために、あなたに狙撃を依頼したことを伝えることを許して欲しい」

と懇願されてこれを認めたことは一度だけある。

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