アライ・猪狩状態。
1974年以来、異種格闘技戦の壁となっている型だ。

「(ゲシ!)」

踏むな〜!

「怠惰に寝転がってるようにしか見えなかったもので」

というわけで、一日おくれながら、チャンピオンの感想。
「バキ」はいったいどこへ向かおうとしているのか。
というか、ルールのあるリング上でならともかく、レフェリーなしの申しあいでいきなりあの戦法を持ち出す勇次郎って。
ここ、もしかして笑うとこ?

夢の対決が一転世紀の大凡戦と化してしまったとこまで、史実通り(?)。

ちなみにこの戦法の元祖は、実は猪木じゃなくて、伊達直人のタイガーマスク。
覆面ワールドリーグだったと思うけど、フライングヘッドバットを得意とする相手に、リング上で大の字になることで対抗した。
レフェリーのミスターXがそれならとカウントを取ると、

「その点も考えてあるぜ!」

とカウント9で立ち上がってまた寝転がる徹底ぶり。
おそるべし、梶原一騎。

梶原一騎といえば、「ジョー&飛雄馬」が橋川の好きなところへさしかかっている。
「あしたのジョー」の金 竜飛戦と、「巨人の星」の消える魔球のなぞとき合戦である。

「消える魔球は風に弱い!」

「消える魔球は、消えている間コースを変更している」

「消える魔球は水に弱い!」

と徐々にそのなぞがあかされていくとこ、ミステリ的にも面白いと思う。
実際、「巨人の星」本格ミステリ説というのもあるんだけど。
実際あの方法でボールが消えるかどうかは別問題として。

この大リーグボール2号を代表として、「消える魔球」は野球マンガに数多くあるが、その中で個人的に一番好きなのが、「ドカベン」に出てきた奴。
不知火も一時「早すぎて見えない速球」を投げたことあったけど、この場合は2年の夏に山田たちと対戦したブルートレイン学園のエース隼の駆使したそれ。
山なりの超スローカーブを投げることで、ボールがナイター照明の中に入って一瞬見えなくなる、という実にリアルな代物。
水島新司もまたおそるべし。

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