「あれから8年」

2003年4月24日
ふと気がつけば、日記のカウンタも4万突破。
小さなスタジアムなら満員になるくらいの人数だと思うと、ちょっとしたスター気分?

史上最初の民間諮問探偵として知られるシャーロック・ホームズ氏が、「ブルース・パーティントン設計書」事件を解決した功によって、時のヴィクトリア女王に拝謁したのが1895年である。
その年は、それから丁度100年目にあたっていた。

太平洋戦争から50年。
阪神大震災があった。
ウィンドゥズ95が発売された。
プロ野球の優勝はヤクルトとオリックス。
大相撲九州場所で、若乃花ー貴乃花兄弟による兄弟優勝決定戦が実現。
テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」が社会現象にまでなる大ヒット。
明智小五郎、金田一耕助と並ぶ「日本三大名探偵」の最後のひとり、神津恭介の生みの親、高木彬光が亡くなったのもこの年。

そんな1995年という年。
橋川は大学6年生をやっていて、卒業論文にとりくんでいた。
その序論の出だしの一行を、橋川はこう書いた。

「一連のオウム騒動は、まぎれもなく史上空前の組織犯罪だった」

学生時代の思い出というやつは、人によってそれぞれだろう。
ある世代の人たちにとって、それは「あさま山荘」だったり、「安田講堂」だったりするに違いない。
橋川などには、それがアレなのである。

橋川らの大学は一応東京にあったから、もうちょっとであの「地下鉄サリン事件」に巻き込まれていたかもしれない、という学友がけっこういた。
学校のすぐそばの警察署に、教団幹部のひとりが護送されて来る、というその日、キャンパス中がえもいわれぬ緊張感につつまれた。
実を言うと橋川も、どこかで見たような顔が数人の目つきの鋭い男たちに取り囲まれながら、ロープでつながれて歩いていくのとすれちがったことがある。

あれから8年。
麻原彰晃こと松本智津夫被告(48)に、死刑が求刑された。
判決は来年初頭になる見込み、とのこと。
卒業文集に同被告の初公判のことを書いた記憶があるから、そうか、あれから8年か、という感慨はそれなりに強い。

そうかぁ、8年かぁ。
そうかぁ。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索