早くに両親をなくした杏は、遠縁に当たる橘家に引き取られるが、彼女を待っていたのは、養女とは名ばかりの、メイドとしての過酷な労働の日々だった。
時にすさみそうになる杏の心を、しかし、橘家の一人息子・桔平のやさしさが暖かく癒す。
桔平もまた杏に、肉親から得られないぬくもりをもとめ、やがて二人は立場をこえて愛し合い結ばれるが、その時、すべては橘家当主・波平(仮名)の知るところとなった。

波平(仮)「おのれ、杏、これまでの恩を忘れおって。よりにもよって大事な桔平をたぶらかすとは(ビシバシ)」
杏「ああ、お許しください、旦那様」
桔平「待てよ、親父。俺たちの話も……」
波平(仮)「ええい、聞く耳もたぬ! 杏、今すぐこの家より出てうせい!」
桔平「親父…… 親父が判ってくれないんなら、俺もこの家を出る!」
杏「そんな! なりません、桔平お坊ちゃま!」
桔平「良いんだ…… 俺にはもうお前以外何もいらない」
杏「お坊ちゃま……」

そして二人は親族の反対を押し切り、身分を兄妹と偽って東京へ。
そこで運命の出会いが待っているとも知らず……
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某所掲示板に、「ボクの考えたメイド橘さん」と題して投稿したショートストーリー(?)なのだが、配役を取り替えれば、それなりにまともな話っぽいかも、と思い、とりあえずここに。

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