「ひょっとして、二人とも負けるのかもしれん」
2002年11月25日「ジョー&飛雄馬」を読む。
始まっちゃったよ、力石vsジョー戦。
以前あるボクシング雑誌が、「思い出の名勝負」というテーマで読者投票企画をやっていたのだけど、現実の名勝負の数々にまじって、この一戦がベスト10入りしていて、さすがだと思った。
何かで聞きかじった話になるのだけど、マガジンに連載中、この試合が近づくにつれ読者の間で
「力石はジョーとの試合で死ぬらしい」
という噂が広まり、編集部への問い合わせや助命嘆願が殺到したらしい。
あまりのことに、梶原一騎とちばてつやもさすがにとまどい、
「殺すか、殺さないか」
「いや、やっぱり殺そう」
などと喫茶店で相談していて、店員に聞きとがめられ、警察を呼ばれてしまったなんて話も伝わっている。
現在のように、「ファンロード」みたいなマンガファン同士の交流をサポートする雑誌媒体も、インターネットによる情報交換もなかった時代に、もしかしてすごいことなんじゃなかろうか。
ちなみに一説によると、結局ああいう結末になったのは、ちば氏の描く力石が回を追って悲愴さを増していくもので、それを見た梶原氏が
「これはもう死ななきゃウソだ」
と言ったからとか。
最近の原作を忠実になぞるばかりの「絵師」の人たちには、見習って欲しいと思う。
始まっちゃったよ、力石vsジョー戦。
以前あるボクシング雑誌が、「思い出の名勝負」というテーマで読者投票企画をやっていたのだけど、現実の名勝負の数々にまじって、この一戦がベスト10入りしていて、さすがだと思った。
何かで聞きかじった話になるのだけど、マガジンに連載中、この試合が近づくにつれ読者の間で
「力石はジョーとの試合で死ぬらしい」
という噂が広まり、編集部への問い合わせや助命嘆願が殺到したらしい。
あまりのことに、梶原一騎とちばてつやもさすがにとまどい、
「殺すか、殺さないか」
「いや、やっぱり殺そう」
などと喫茶店で相談していて、店員に聞きとがめられ、警察を呼ばれてしまったなんて話も伝わっている。
現在のように、「ファンロード」みたいなマンガファン同士の交流をサポートする雑誌媒体も、インターネットによる情報交換もなかった時代に、もしかしてすごいことなんじゃなかろうか。
ちなみに一説によると、結局ああいう結末になったのは、ちば氏の描く力石が回を追って悲愴さを増していくもので、それを見た梶原氏が
「これはもう死ななきゃウソだ」
と言ったからとか。
最近の原作を忠実になぞるばかりの「絵師」の人たちには、見習って欲しいと思う。
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