あれからもう7年たつのか。

橋川が内田有紀にはまってた頃のことだが、彼女の握手会の優先券をゲットしたものの、その手のイベントにまるで縁のない青春を送って来た橋川だったので、一人で行く勇気がなく、手近にいた友人に声をかけた。
その友人の名を、ここでは海音寺と呼ぼう。
一緒に行ってくれないかと頼んだのだ。

「女の子にデレデレしてる××(橋川の本名)さんなんか、見たくないです」

それが海音寺の返答だった。

ハッとしたね。
そうだ、俺はそうだったんだ、と。

「ありがとう、海音寺。俺はいつもお前から多くのものを教わるぜ」

と、心の中で感謝したのはずっと後になってからのことで、その時はこの男どうしてくれようかと呪ったものだが。

何でそんな昔のことをひっぱりだすのかというと、橋川は今同じ過ちを繰り返そうとしているからだ。

ゴメン。
上戸 彩の来年のカレンダー予約しちゃった(笑)。
その点はぬかりなく、自分の職場で、入荷日が自分の勤務日で、誰にもさとられることなく(伝票をこまめにチェックされなければだが)ゲット出来ることを確認したうえでの犯行なのだが(犯行?)。

君の言いたいことは判っているつもりだ。
だから、頼むから今は何も言わないでくれ。

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