「マラソンコースで恋をしよう」
2002年11月3日スポーツの秋である。
地元の市民マラソン大会を見物に出かけた。
「参加はしないのかよ?」
そんなことしたら疲れるじゃないか。
「お前……」
冗談さておき。
橋川なんかには、こんな時でもないと入れてもらえない陸上競技場のグラウンドを、開会式のどさくさにまぎれて歩き回ってみたりした。
「ああ、蝶子とかもこういうコースを走るんだな」とか感慨にひたりながら。
「観客や役員の人たちは、選手でもないのに何やってんだ、あいつ? といぶかしんでいたと思うぞ?」
うるさい。
いいじゃん、橋川だけじゃなかったし。
こういう開放感も市民マラソンならではだろ?
「まぁ、そうともいうかなぁ」
ハーフマラソン、10キロコース、5キロコース、3キロコースと、時間とスタート地点をぞれぞれずらしてのスタートだった訳だけど、その全部をいちいち見学してしまった。
「暇人」
何とでも言え。
最寄りの中学高校や大学の陸上部員が、真剣に記録に挑んでいるかと思うと、最後尾を手をつないで歩くような速さでついていく親子連れがいたり、明らかに走ることよりウケを取ることに体力をつかっているコスプレイヤーがいたりで、見てて厭きなかったのである。
「そういえば招待選手で谷川真理が来てたんだって?」
そうそう。
10キロコースに出走してて、スタート地点ですごい間近に見られてちょっと嬉しかったり。
くそ、カメラ持っていくんだった。
「ミーハーめ」
うっさい。
それを言うなら、同じ10キロコースを走った高校生たちなんか、みんな握手してもらってたぞ。
余談ながら、谷川選手のゴールを陸上競技場で見て、コースの沿道をぶらぶらしてたら、何故かまた彼女が走ってるので、
「え!?」
となった。
後で聞くと、ゴールの後、何キロか逆走してまた他の参加者と一緒に走って来たとか。
さすが、最近はタレント活動もこなしてるだけあって、サーヴィス精神旺盛だなぁ、と思った。
冗談さておき、沿道で見てる人たちも楽しそうだったけど、やっぱり一番楽しいのは実際に走ってる人たちなんだろうなぁ、と思った。
来年あたり、橋川も参加してみようかな、3キロか5キロに。
もちろん、コスプレランナーとしてということになるだろうが。
かなり凝った着ぐるみで走っていた参加者は、結局完走できなかったらしい。
何かこう、あんまりおもくならず、負担にならず、誰が見ても判ってウケの取れる、そんな仮装がないものかね。
……などと真剣に考えている自分がいた。
午後から床屋へ行く。
一緒になったお客さんが、床屋のお兄さんとミリタリー談義で盛り上がっていた。
やはり時局か、
「北朝鮮とアメリカが戦争になったらどうなるか」
という話題になり、以下その要約。
「北朝鮮が本気でアメリカとやって勝てる気でいるとしたら、それは×××沙汰」
「公正に見て、北朝鮮軍の戦力は質でイラクと同等、規模において若干おとるというところ」
「そもそも同国の主力機はいまだにミグで、これは日本まで片道飛んで来るのが精一杯という機体。アメリカ軍は沖縄から飛び発って、北朝鮮を空撃したあと、ゆうゆうと引き返して来られる」
「よほど運の悪い新米パイロットが地対空ミサイルで打ち落とされるかもしれないが、まずイーグルの一機も失うことなくアメリカが勝つ」
……っていうか、そういう国がアメリカなんかと戦争やって、追いつめられたら何しでかすか判らないのが怖いんですけど。
地元の市民マラソン大会を見物に出かけた。
「参加はしないのかよ?」
そんなことしたら疲れるじゃないか。
「お前……」
冗談さておき。
橋川なんかには、こんな時でもないと入れてもらえない陸上競技場のグラウンドを、開会式のどさくさにまぎれて歩き回ってみたりした。
「ああ、蝶子とかもこういうコースを走るんだな」とか感慨にひたりながら。
「観客や役員の人たちは、選手でもないのに何やってんだ、あいつ? といぶかしんでいたと思うぞ?」
うるさい。
いいじゃん、橋川だけじゃなかったし。
こういう開放感も市民マラソンならではだろ?
「まぁ、そうともいうかなぁ」
ハーフマラソン、10キロコース、5キロコース、3キロコースと、時間とスタート地点をぞれぞれずらしてのスタートだった訳だけど、その全部をいちいち見学してしまった。
「暇人」
何とでも言え。
最寄りの中学高校や大学の陸上部員が、真剣に記録に挑んでいるかと思うと、最後尾を手をつないで歩くような速さでついていく親子連れがいたり、明らかに走ることよりウケを取ることに体力をつかっているコスプレイヤーがいたりで、見てて厭きなかったのである。
「そういえば招待選手で谷川真理が来てたんだって?」
そうそう。
10キロコースに出走してて、スタート地点ですごい間近に見られてちょっと嬉しかったり。
くそ、カメラ持っていくんだった。
「ミーハーめ」
うっさい。
それを言うなら、同じ10キロコースを走った高校生たちなんか、みんな握手してもらってたぞ。
余談ながら、谷川選手のゴールを陸上競技場で見て、コースの沿道をぶらぶらしてたら、何故かまた彼女が走ってるので、
「え!?」
となった。
後で聞くと、ゴールの後、何キロか逆走してまた他の参加者と一緒に走って来たとか。
さすが、最近はタレント活動もこなしてるだけあって、サーヴィス精神旺盛だなぁ、と思った。
冗談さておき、沿道で見てる人たちも楽しそうだったけど、やっぱり一番楽しいのは実際に走ってる人たちなんだろうなぁ、と思った。
来年あたり、橋川も参加してみようかな、3キロか5キロに。
もちろん、コスプレランナーとしてということになるだろうが。
かなり凝った着ぐるみで走っていた参加者は、結局完走できなかったらしい。
何かこう、あんまりおもくならず、負担にならず、誰が見ても判ってウケの取れる、そんな仮装がないものかね。
……などと真剣に考えている自分がいた。
午後から床屋へ行く。
一緒になったお客さんが、床屋のお兄さんとミリタリー談義で盛り上がっていた。
やはり時局か、
「北朝鮮とアメリカが戦争になったらどうなるか」
という話題になり、以下その要約。
「北朝鮮が本気でアメリカとやって勝てる気でいるとしたら、それは×××沙汰」
「公正に見て、北朝鮮軍の戦力は質でイラクと同等、規模において若干おとるというところ」
「そもそも同国の主力機はいまだにミグで、これは日本まで片道飛んで来るのが精一杯という機体。アメリカ軍は沖縄から飛び発って、北朝鮮を空撃したあと、ゆうゆうと引き返して来られる」
「よほど運の悪い新米パイロットが地対空ミサイルで打ち落とされるかもしれないが、まずイーグルの一機も失うことなくアメリカが勝つ」
……っていうか、そういう国がアメリカなんかと戦争やって、追いつめられたら何しでかすか判らないのが怖いんですけど。
コメント