「ベルばら大辞典」をもちっと真面目に読む。

橋川は、くりかえし言って来た通り、「男の子みたいな女の子」に弱いんである。
が、それは「ナチュラルにボーイッシュ」なのが良いのであって、ことさらに「男装の麗人」だったりされるとちょっとね…… という人なんである。
「女を棄てて男として生きる!」
みたいに、バリバリに身構えられちゃうと、ちょっと萌えない。

……はずだったんだけど、やっぱり格好良いなぁ、オスカル様(様づけ!?)。

久しぶりで、「野球狂の詩」(昭和版)の中の「ウォッス10番」を読み直す。
本当に久しぶりで、7,8年ぶりになるんじゃないか。
知る人ぞ知る、水島新司と里中満智子の合作編である。
おふたりの画風があまりに違いすぎるから、何かの冗談のように言われてしまうことの多い一編な訳だけど、そこらへんに目をつぶってちゃんと「野球部もののラブコメディ」として読んでみると、なかなかよくまとまった佳作なんじゃないかなぁ、と気付く。
現在進行形の岩鬼とサチ子のロマンスに、何かとサンマがからむのも、もしかしてここらに原点があるのかな。
ともあれ、この縁がなかったら、甲子園20勝投手の里中 智は生まれなかった訳だ。

藤村富美男について、多くを語る必要はないと思う。
37インチの長尺バット、通称「ものほし竿」を愛用し、「青バット・赤バット」の大下、川上コンビのいる巨人軍に対抗した「初代ミスタータイガース」である。

「ジョー&飛雄馬」を読んで、彼の名が出て来てちょっと驚く。
星の、あのあまりに有名な「致命的弱点」を最初に見抜いたのが、東映(現・日本ハム)二軍監督時代の彼だったとは。

その彼は、同じ「巨人の星」で、星の最大のライバル花形に、すでに欠番となっていた自分の背番号10を譲ってもいる。

さらにくだって昭和48年、球界を退きかつての後援者のつてで不動産企業につとめていたころのことになるが、南海(現・ダイエー)のルーキー、景浦安武と偶然に出逢い、アウトコース打ちに悩んでいた彼に、「ものほし竿」を使い始めるきっかけを与えることともなる。

星 飛雄馬、花形 満、景浦安武という、球史に永久に名を残すはずの三人に、それぞれのターニングポイントで縁を結んでいたというあたり、やはりスーパースターとはこういうものなのか。

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