昨日から引き続いて、ちょっと野球の話。
5月は記録の当たり月らしい、と書いた。
昨日の日記に書いた通り、完全試合ありノーヒット・ノーランあり、他にもサイクル安打に連続打席ホームラン、連続打者本塁打に一試合最多盗塁などなど……
日本に関して言えば、暑くなく寒くなく、上々のコンディションでもあり、開幕から間もなく順位争いもそれほど煮詰まっていないことから、そうしたプレッシャーからも逃れ、実力を発揮できる…… といったところが原因でもあろうか。

その中で、ふと小首をかしげてしまうのが、連続試合セーブ記録がやはり5月に集中していること。
よく言われることだが、この連続試合セーブというのやつ、かなり人為的につくれてしまうものらしい。
つまり、セーブがつく場面でだけ使い続ければ良いのである。
もちろん、当の投手に実力のないことにはどうしようもない訳だが。
上記の通り、順位争いもそれほど煮詰まっていない5月ならでは、そうしたベンチの「親心」も働くのであろうか。

極端な話、多少なりともベンチのバックアップなしには、どんな記録もありえないだろう。
本塁打記録のかかっている打者に、それが必要な場面だからとバントさせたりする監督もいないだろうし、そんなのは正直観たくない。
にしても、歴代の記録がお約束のように従来記録をひとつだけ更新して途切れているのは、いくら何でもどうだろうと思えてしまう。

連続試合出場「世界」記録保持者だった衣笠の述懐を読んだことがある。
現役末期、すでに往年の打棒を失いながら、ルー・ゲーリックの記録更新のために起用され続けた。
外部からの批判はとうぜんあった。
それを何より自分で判っていて、しかし彼は出場し続けるしかなかった。

後年、カル・リプケンに自身の記録を更新された夜、その瞬間のために招待されたボールパークの近くのバーで、心底救われた表情で酒をあおっていた姿が目撃されている。

ちなみに、衣笠以前の日本記録保持者、国鉄・飯田の連続試合出場の途切れたのが、やはり5月だった。

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