やっとのことで。

2001年12月13日
岩崎正吾『探偵の冬あるいはシャーロック・ホームズの絶望』を読了。
けして嫌いな作風でも、苦手な文体でもないのに、えらく読むのに時間がかかってしまった。
仕事が忙しくなって来る時期だったせいもあるが。
感想は例によっていずれ「読書録」で。

で、県立図書館にその「探偵の冬〜」を返して来て、3冊ばかり分厚い本(橋川の主観では。これくらいを難なく読みこなす人もいるのだろう)を借りて来た。
年越しの準備という奴だ。
そのうちの一冊、笠井 潔『群衆の悪魔 デュパン第4の事件』をまず読み始める。
言わずと知れた名探偵の元祖、かのシャーロック・ホームズも影響を受けた(この偉大すぎる後継者のおかげで今一影が薄いが)、勲爵士オーギュスト・デュパンの登場する、贋作ミステリ。
ちゃんと殺人事件が起こって、デュパンが捜査に乗り出す筋立てなのだが、作者の意図はあるいはデュパンを狂言まわしにした第二共和制期のパリの描出なのかも。

笠井さんのミステリ観をそこそこ知っているので、時々デュパンがもらす言葉にニヤリとしてみたり。

厚い雲がたれこめ、鉛色に染め上げられた街をぶらぶらとさまよい、本屋をはしご。
アニメ化とのタイアップか、「009」の復刻版が出ていたが、ところどころ印刷が粗いのは、「原稿紛失のため、印刷物より再現しました」という奴だろうか?

今回のアニメ化でアルベルトにはまった人には、ちょっとおすすめできないカットがあったりして、苦笑。
いや、デッサンがね……ゴニョゴニョ。

その後、すっかりリアルタイムで追いかけなくなってしまった、ジャンプマンガのいくつかをまとめて立ち読み。
「009」を読んだ後、「ワンピース」を読むと、自分が集団ものに弱いということを再認識。
(一方で、女の子ばっかり大量に出てくる話とかは、何かひいちゃうんだよな。やはり男女比4:1か3:2くらいがベスト。ある意味、橋川は頑固な差別主義者である)

今週の「ドカベン」に、武蔵坊が再登場したのは嬉しい。
「ドカベン」で一番好きなキャラかもしれないのだよね、この人。
(知らない人は一度、2年夏の大会のとこ読んでみて欲しい。本当に漢(おとこ)なんだな)
一方で、こんな感じで便利屋的キャラとして使い捨てしないで欲しくもあるのだけど。

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