「ゴルゴ13」シリーズ、ペーパーバックのセレクション版「SINGLE COMBAT」を読み。
「落日の死影」に登場するプロの殺し屋が燃え。
ゴルゴと戦った殺し屋たちの中で人気投票をすると、ベスト3に入る男である。
(あとのふたりは、盲目の狙撃手イプシロンと、ゴルゴとの決闘で「全弾をつかいきらせるまでとどめをささせなかった」スパルタカス)

ゴルゴとは違うルートから同じ内容の依頼を受け、同じ方法でターゲットに接近、任務完了はほぼ同時、むしろ一瞬早かったという凄腕。
ゴルゴより口数の多いのが玉に瑕で、
「思いがけず東西が協力することになったな」
とか、依頼人を特定できることをもらしてしまったりするあたり、プロとしてどうだ、とつっこみたくもなるが。

呉越同舟となったゴルゴに、
「こんな商売だ、いずれろくな死に方はしないだろうが……」
と感傷的なセリフをもらしたり、またゴルゴもゴルゴで、
「スナイパーなら女の髪のピンをふっとばしたって金になる」
と珍しく(彼にしては)軽口を聞いたり、何かしら通じ合うものがあったようだ。

結局依頼人の意向でゴルゴと戦うことになったが、本人も言う通り銃では互角、ナイフも使えるゴルゴにそのナイフで敗れた。
こんな格好良いキャラが、名前もついてないんだから、ハードボイルドだよなぁ。

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